ウィーンフィル再開

はや6月

2020.6/5、ウィーン、
ムジークフェライン黄金ホールにて、コンサートが再開されました。

当代の巨匠ピアニスト
『ダニエル.バレンボイム』指揮で
モーツァルト、ピアノ協奏曲(弾き振り)
ベートーベン、交響曲「運命」

観客は100名以下。

芸術や文化に対する敬意と、それが生活の一部になっているウィーン人にとっては、何より嬉しい再開でしょう。

続けて6/14には、
『リッカルド.ムーティ』指揮で、シューベルトやシュトラウスのプログラム。

ニューイヤーコンサート時の、
舞台に溢れんばかりの花々と
ドレスや時々和装の女性が彩る、華やかな客席。
桟敷席も舞台袖あたりもいっぱい。
…とは違い、かなり客席を空けての配置。
…関係者のリハーサルかしら?と思うほど。

しかし、
ひとりひとりの拍手は、いつもより大きく、『ありがとう!』という言葉が拍手に乗せられているような響きでした。

10年程前に、もったいなくも、この舞台に乗せていただきました。
舞台から見る客席。
この光景を忘れないでいようと思ったものでした。

舞台側と客席側が時間と場所を共有し、
そこに瞬間芸術が生まれ、同時にそれぞれの感動を覚える。
今まで、当たり前だったことが、
ソーシャルディスタンスの今、
奇跡に感じます。

まだ、時間的に短いプログラムみたいですが、

有事に一番必要ではない…かもしれない芸術が、
有事だからこそ、感情や感動を持ちあわせる人間には必要なもの。

だから、300年も前のバッハなどの音楽が、受け継がれ、今でも感動し、敬仰を抱き、何があっても間違いなくこの先も残っていくはず。

第二次世界大戦中の実在のユダヤ人ピアニストを描いた映画
『戦場のピアニスト』
悲惨なゲットー内での隠れ生活のなか、人目をはばかりピアノを爪弾くショパンの響きは、
暗く哀しい映像を吹き飛ばし、
涙が出るほどの美しさでした。