WHAT A WONDERFUL WORLD

ウィルスという目に見えない敵と地球規模で闘っている最中、
見える敵が、弱い隣国に秩序もルールも無く勝手に戦いをしにきている。

全人類がスマホというツールでジャーナリストの時代、
全世界は見ているし、
過去の歴史を学べば独裁者が今後どうなるのかは、歴然としている。
なぜこんな単純なことがわからなくなってしまっているのだろう。
しかし、
ウクライナ国民のなんと誇り高きこと。

力も何も無い私は、映像を見て祈るしかない。

キエフと言えば、音楽家が真っ先に思い浮かぶのは、
ムソルグスキー『展覧会の絵』より
「キエフの大門」だろう。

芸術家、作品には全く罪はない。

過去のロシア(ソ連時代)の芸術家も自由への憧れを作品にぶつけていたからこそ、心揺さぶられるものがある。

連日のニュースで、
歩くことさえままならない高齢者、
子供達の避難する姿、
お父さんと別れて泣く映像が流れると、
悲しくてどうしようもなくなる。
ふと、
ポーランド国境付近で、
路上ピアノを弾く男性の映像が
一瞬飛び込んできた。
一瞬だったが、調律も合っていなかったピアノだが、
確かに、
【what a wonderful world】だった。
ルイ アームストロングの
what a wonderful world。

これは、ベトナム戦争のときに歌われた曲。
戦争を背景にこの歌詞を見るととても意味深い。

歌詞の最後に
『ベイビー達の成長を見守ろう。私よりも多くを学ぶだろう…
心の中で思うんだ。
なんて素晴らしい世界なんだろう』と。

希望を歌っている。

ひとつしかない地球の、
命あるもの、森羅万象を破壊しようとしている。
宇宙をも手に入れようとしている。

ひとりのエゴのために、多くの希望が失われていく。

どうか生きて、生き延びて、
そして子供達に希望を。
人類に素晴らしい世界を。

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