映画『FLOW』

ラトビア出身の監督、
アニメーション映画『FLOW』を観てきました。

素晴らしい。。。

セリフはありません。
動物の鳴き声と音楽のみ、
そして、とんでもなく美しい映像。

突然の洪水に見舞われ、ノアの箱舟ならぬ漂流船に異種の動物が乗り込み、波乱に立ち向かう流れ。
舞台も国が限定されていない、無国籍感満載。

各々の動物の特徴がそのまま描かれていて、またそれが、
「そりゃ。この動物はそういう行動に出るでしょ。でも、どうするのかな?」と、一気に90分観ることができました。

観終わって、
個性はそれぞれ違って当たり前。
特性を生かして協力できたときに、当たり前の幸せを得ることができる。
(ネタバレになるのでこのあたりで…)

この映画は『水』による災害でしたが、心苦しいのが、昨今の山火事。
人間も植物も、それこそ、見えないたくさんの動物たちが犠牲になっていることでしょう。

『水』も『火』も無くなてならないもの。
自然なものだけに、災害となるとちっぽけな人間には成す術がありません。

ありがたい『火と水』と共に、
自然のなかでは畏怖の念を抱いて
生きていかなければ。
動物と音楽と美しい映像に
改めて心の中の何かが動かされました。

セリフって時には邪魔なのね…。

春の調べ…かと思いきや

2025.3月16日、
ミッドランドスクエアホールにて、
『名フィル春の調べ』と題して
小編成のコンサートが行われました。

春の気候は変化が著しく外は雨でしたが、
ホールは温かな雰囲気で、多勢のお客様が待ち遠しそうにしていました。

viola奏者、吉田浩司氏編曲『春』にゆかりあるプログラム。

シュトラウスの『春の声』から始まり、
小編成にアレンジするのも大変…と思いながら
2曲目『美しき青きドナウ』は、
いきなり3拍子のウィンナワルツが4拍子の南国風に。
「あらら、ここはどこ?なんだか筋肉が休息モードに緩んでいく…」

ヴィバルディの『春』も、
普段この曲には登場していない鳥の声も聞こえたりして。

そんなこんなで最後まで、
どんなアレンジで羅列された曲達を征服していくのだろう…と、
興味深く聴かせていただきました。

『さくら』も、イントロでは『さくら』とわからず、
随分経ってから(すみません)、『さくら』のメロディーがフォルテで堂々と。

イントロの長さは、
開花はまだかと待つ日本人の心と同じ。
そして、
見事に満開になったときの喜び、驚き、高揚感がいきなり表されているようでした。

吉田浩司氏は、大学の同級生。
彼のアレンジ曲を聴くのは初めてで、
このような才能に恵まれているとはつゆ知らず、
「恐れ入りました」と脱帽です。

周知のクラシック曲が、
編曲によってどこの地域にも行けるし、
登場する生き物、感情も微妙に変わってくる。
拍子が変われば身体の動きも変わる。

楽器の特性を活かし、たぶん脳内でこのようにしたい…と思うものを譜面に落としていく作業は、大変だとは思いますが、
その手間があるからこそ、
意表を突かれた音楽が楽しくなる。

私は最後列に居たので、曲によっては、後ろの通路を踊りだしそうでした笑

毎年、たくさんの希望者のなか、
抽選で選ばれたお客様。

三寒四温の春。
外は雨で小寒くても楽しい音楽で同じ場所、時を過ごすのも、心がほっこり温まり、
こんな休日も良いのでは。

河津桜はチラホラ見かけますが、
今、まさに、長いイントロの如く、
ためにためて、王道の桜の満開を待つ時季。
パッと咲き、サッと散る。

3月19日現在の桜の木

桜の一瞬の美しさと、
音楽の瞬間芸術は似ているのかもしれませんね。

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