2025.3月16日、
ミッドランドスクエアホールにて、
『名フィル春の調べ』と題して
小編成のコンサートが行われました。
春の気候は変化が著しく外は雨でしたが、
ホールは温かな雰囲気で、多勢のお客様が待ち遠しそうにしていました。
viola奏者、吉田浩司氏編曲『春』にゆかりあるプログラム。
シュトラウスの『春の声』から始まり、
小編成にアレンジするのも大変…と思いながら
2曲目『美しき青きドナウ』は、
いきなり3拍子のウィンナワルツが4拍子の南国風に。
「あらら、ここはどこ?なんだか筋肉が休息モードに緩んでいく…」
ヴィバルディの『春』も、
普段この曲には登場していない鳥の声も聞こえたりして。
そんなこんなで最後まで、
どんなアレンジで羅列された曲達を征服していくのだろう…と、
興味深く聴かせていただきました。
『さくら』も、イントロでは『さくら』とわからず、
随分経ってから(すみません)、『さくら』のメロディーがフォルテで堂々と。
イントロの長さは、
開花はまだかと待つ日本人の心と同じ。
そして、
見事に満開になったときの喜び、驚き、高揚感がいきなり表されているようでした。
吉田浩司氏は、大学の同級生。
彼のアレンジ曲を聴くのは初めてで、
このような才能に恵まれているとはつゆ知らず、
「恐れ入りました」と脱帽です。
周知のクラシック曲が、
編曲によってどこの地域にも行けるし、
登場する生き物、感情も微妙に変わってくる。
拍子が変われば身体の動きも変わる。
楽器の特性を活かし、たぶん脳内でこのようにしたい…と思うものを譜面に落としていく作業は、大変だとは思いますが、
その手間があるからこそ、
意表を突かれた音楽が楽しくなる。
私は最後列に居たので、曲によっては、後ろの通路を踊りだしそうでした笑
毎年、たくさんの希望者のなか、
抽選で選ばれたお客様。
三寒四温の春。
外は雨で小寒くても楽しい音楽で同じ場所、時を過ごすのも、心がほっこり温まり、
こんな休日も良いのでは。
河津桜はチラホラ見かけますが、
今、まさに、長いイントロの如く、
ためにためて、王道の桜の満開を待つ時季。
パッと咲き、サッと散る。

桜の一瞬の美しさと、
音楽の瞬間芸術は似ているのかもしれませんね。