昭和元禄落語心中ミュージカル

大阪フェスティバルホールにて、
日本初、日本発ミュージカルを観てきました。

山崎育三郎、古川雄太、明日海りおという、
ファン多き出演者のミュージカル。

一番に思うことは、
やはり、歌の上手い演者のミュージカルは安心して観れる。
そして、
日本が舞台。
それも落語という世界を取り上げての作品は、
これを機に、日本舞台の秀作が多く作られていくことを願うのみ。

元々はコミック、そしてNHKドラマとなり、ミュージカル化へと。
コミック、ドラマは知らなかったので、とりあえず知識は入れず観劇しました。

時代を映す、ブギウギあり、ロックあり。

落語をテーマにするということは、
ある程度、演者は噺を覚えなければいけない。…大変。

桂枝雀さんが好きだった私は、
「あの独特な高い声での痛快な喋りをもう一度聞きたい…五代目円楽さんも聞きたい…歌丸さんも…」なんて昭和を思い出していました。

山崎育三郎さんも古川雄太さんも、
それぞれの個性が光るキャラクターで、
何より、中村梅雀さん。
お歌も上手ですが、流石の演技力。
お父様の中村梅之助さんの『遠山の金さん』を思い出し、
大らかな梅之助さんの金さんが一番好きだったと、
これまた昭和がよぎります。

子役も優れていて、
初めて物語を知る私にも、
時の流れの交差が理解できる構成。

エネルギッシュで、日本的な艶っぽさも感じる新しい作品が世に出ました。

欲を言えば、
帰り際、中之島の桜と灯りと古き建物を横目に、
口ずさめるような耳に残る楽曲があれば。。。
なんて、肥後橋から淀屋橋まで帰路を急ぎました。

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