🌸2019.2月下旬。
皇居前の東京會舘を訪れる機会がありました。
今年1月にリニューアルされましたが、2020年には100周年を迎え、
随所に品の良い趣きと歴史が感じられます。
館内のふかふかの絨毯に、靴のヒールが埋まり上手く歩けない状態に(笑)
また年月をかけ、多くの人々の人生の重みと、時代という重みが絨毯にもかかってくるのだろうと。
ここ数年、様々なところで『100周年』というワードを耳にします。
我が母校も2015年に100周年を迎えました。
2015年、100周年記念オーケストラ。ラフマニノフ作曲ピアノコンチェルト♪同期と共に
100年前の日本が、倒幕の名残りの古い流れから抜き出て、教育、産業、交通、娯楽あらゆる面で変化し始めた時代。【大正デモクラシー】
100年間の進化のスピードは目まぐるしいほどです。
平成の御代は、戦争はなかったものの、多くの災害、精神的な疲弊に心痛めた時代。
日本人の、謙虚を美徳とし、礼節を重んじる、天皇陛下のお言葉にもあるよう、過去から長い年月つくり上げられてきた『民度』。
🎵西洋音楽もこの僅か100年の間に、多くの日本人の演奏家が世界で活躍するようになりました。
教会から始まった西洋音楽。
欧州人のDNAに既に組み込まれている何気ないメロディーに対する感覚も、日本人は背景を理解し、解釈して演奏しなければ、西洋では認められません。
西洋に追いつこうと懸命になってきた先人達には敬服すると共に感謝し、
世界が近くなった昨今、
これからの100年は、グローバル的な良き考えは更に吸収しながら、最近少し懸念せざるを得ない日本の誇るべき民度を落とさず、伝承することが大切なのでは…と。
縁あって私に関わってくださる次世代へ向け、自分自身の使命だと考えさせられて、、、。
とは言え、そういう私自身はどうなのか…?。
🌼日比谷通りを境に、夜の帳がおりている「在位30年式典」が連日続く皇居を右に、
長年、女性としてのお手本をお示し下さった素晴らしいお姿に憧れを抱きつつ、
私自身、ヒールには合わない街路を慎重に歩く自分に歯痒さを感じながらも、お手本の継承を想い、宿へと、一歩一歩踏み出しておりました。