荒井優利奈リサイタル in 岐阜

2018.7.28。岐阜、カーザップラウジにて、昼の部、夜の部、曲目を変えての2回公演が行われました。

♦️昼♦️
「モーツァルト、イザイ、バッハ、ブラームス」のソナタ。「パガニーニ カプリス」。「クライスラー」等。

1曲目、モーツァルトの出だしの音色から溜め息が出ました。
柔らかく、語るようなモーツァルト。
まさに、気品溢れる正統派。

超絶技巧を要する曲目たち。

そして、ブラームスの深くて、美しくて、温かな音楽。

冷房のよく効いたホールだったせいか(この猛暑には非常に有難いことです)、暖炉のような暖かさを感じ、音楽に身体全体まとわれている感覚でした。

♠️夜♠️
「モーツァルト、ブラームス」のコンチェルト。Q チェン作曲「The Joy of Suffering」

モーツァルトは自作のカデンツ。

初めて聴く、チェン作曲のコンチェルト(?)。ポルタメントが随所に使われ、胡弓を思わせるアジアンテイストの難曲。

そして、圧巻のブラームス。
大ホールで聴いてるかのような厚みがあり躍動感溢れるブラームスでした。

彼女の手によって、名器「グァルネリ」の様々な音色が聴こえてきます。
男性と女性の会話のようであり、囁き声であり、想いの丈をぶつける声であり、含みを持った声、歓喜の声、怒りの声、純真な声。
ヴァイオリンって、こんなにも声色を使い分けられるのかしら?と思うくらい、いろいろな情景が浮かびました。

30年以上前、シェリングが、大阪シンフォニーホールで、一夜で三大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)のコンチェルトを演奏したのを聴きに行きました。ただただ「凄い」と思いましたが、今回、これだけのプログラムを弾ききる…細い身体のどこにそのパワーがあるのか…。

もっと多くの方に、彼女の音楽を知ってもらえれば……。「本物の欧州の音楽」。

2019.3.15。武蔵野市民文化会館にて、新日本フィルハーモニーとシベリウスのコンチェルトの競演が決まっています。次回は北欧の刺すような寒さと澄み切った空気。大地の力強さの世界に誘われるでしょう。

🎶岐阜でのアンコールは「美しきロスマリン」。
ウィーンの街角で明るく可憐に動き回る…そんな、今の彼女を投影しているかのようなロスマリンで、岐阜の夜は幕を閉じました。

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