古都で欧州の響き

京都上桂、
青山音楽記念館バロックザール、
荒井優利奈さんのバイオリンコンサートに出かけました。

事前に感染対策をしっかり考え、
行きも帰りも新幹線の車両には、なんと2名だけ。
ホールは200のキャパに100名までの入場。
もちろんクラシックコンサートなので、舞台上も客席も声をあげる人はいません。

出かけるときは晴天でしたが、
京都駅に着き、突然の豪雨。
ホールに向かう時刻になったら、
無事、雨は止んで、
少しだけ晴れ女の役目を果たせたでしょうか。

初めて行くホール。
桂から阪急嵐山線で上桂下車。
住宅街?と思われるところに、
落ち着いたブラウンの建物。

京都堀川高校出身のピアニストにお尋ねしたら、
響きの良いホール…。とのことで、
楽しみにしていました。

【ベートーヴェンソナタ】
【バッハ無伴奏ソナタ】
【イザイ2曲】
【シューベルト.ヴァイオリンとピアノのためのファンタジー】

ピアノとのアンサンブル。
無伴奏曲。

音色の弾きわけ、合わせの繊細さ。
ボーイングの妙技。
本当に、贔屓目ではありませんが、
音楽的に素晴らしく、
とても好きな演奏です。
舞台上から気品も溢れ、
贅沢な時間を過ごせました。

 

コロナ禍、第5波感染拡大。
選手は素晴らしいけれどオリンピックのよくわからない裏側。
同じくよくわからない首相の発言。
京都駅での突然の豪雨。

全て忘れた上質な2時間でした。

蒸し暑さが肌にまとわりつく鬱陶しい季節ですが、
響きの良いホールで聴く脈々と受け継がれる名曲。
心地よい緊張感と、
グァルネリの深い音色と癒しの瞬間、

そして何より、
技術だけでなく音楽的に見事な演奏に圧倒され、
鬱積した現世からかけ離れた空間でした。

小規模の素敵なホールで、
クラシック音楽を愛する人達だけで
身近に聴けるコンサートは、
やっぱりいいですね。

古都でのヨーロッパの香り、
佳き瞬間をありがとうございました。

コンビニで購入した今人気の抹茶ラテ。
京都嵐山の麓で飲むと、
妙になんだかしっくり馴染んでる感がし、
ミルクの甘さを宇治茶の渋みでおさえ、喉ごしよく美味でした。

これまた『和洋折衷』

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