《昭和》だけど癒されるサウンド

少し前、ふとCMから流れてきた
「somethin’ stupid」の心地よさを感じ、
早速、この曲に浸りたくなりYouTube検索。

元々はフランク.シナトラと娘さんの仲睦まじい(シナトラはいろいろ黒い噂もありますが…)デュエットソングです。が
邦題「恋のひとこと」。
故大滝詠一と竹内まりやのハーモニーもとても素敵です。(こちらの方が良いかも)

間奏のストリングス(弦楽器)の高音のアレンジも、どこか遠い異国へ誘ってくれているようで、
昭和の時代のストリングスの使い方、好きです。

すごく古いですが、
昔、深夜に流れていた城達也のラジオ番組、
『ジェットストリーム』のテーマ曲、「Mister.lonely」もストリングスの音色に、一日の終わりの癒しを感じていました。…まだ、大学生でしたが(笑)

高校時代、爆発的に売れた、
『A long vacation』『ナイアガラ トライアングル』のアルバムで、大滝詠一、佐野元春などを知り、
(私達、音楽科のクラスでも、カセットテープが出回るほど)
大滝詠一のアンニュイだけど、上手くて甘い歌声に、どんな人だろう??と、
友人達と想像していました。
……今のようにすぐ検索できませんからね。

特に印象的だったのが、
私の記憶が確かかどうかわかりませんが、
海辺で、松坂慶子さんが、品良く美しく素敵なサマードレスでグラスと共にたたずむ、眼薬のCM。
BGMは、大滝詠一の「カナリア諸島にて」。

この曲も素敵なストリングスのアレンジが入り、このCMが流れるたびに、ブラウン管を観ていました。

弦楽器の典型的な特長を上手く取り入れているアレンジを聴くと、
なんだか、素直に「いいなぁ」って、
こんな複雑な時代だからか、感じます。

カナリア諸島…どこにあるの?と、
高校時代調べた記憶があります。
アフリカ大陸の横、スペイン領で欧州人の避暑地。
昭和の時代は夢のまた夢の異国。

平成になり、海外がとても近くなりましたが、

令和が始まり、今は、別の意味で遠いですね。

《豪華版、民衆の歌》

『♪戦う者の歌が聴こえるか〜
鼓動が、あのドラムと響きあえば』

ミュージカル界の豪華メンバーが、
『レ、ミゼラブル』の「民衆の歌」を
リモートで歌いあげています。

歌唱力抜群のラミン.カリムルー氏も参加。
ガブローシュ役だった加藤清史郎君も、大きくなって…。

【レミゼの民衆が戦う相手は、
フランスの権力者。貧富の差】

今も、この国の権力者の判断に物申したいことはたくさんあるけれど、、、

今は、戦う相手は目に見えないウィルス。
今は、自粛生活にどうにかなりそうな自分自身の精神力。
今は、自分自身が、この病気と戦っている人々、
命を救う医療従事者への感謝と安息を祈り続ける心。

『♪列に入れよ。我らの味方に』

だとしたら、世の中、時々どうでもいいことで場外乱闘が起きていることが???、、、
わからない。
どうでもいいことは、頭のなかで削除。
戦う相手はひとつ。皆一緒。

『♪砦の向こうに世界がある。
戦え、それが自由への道』

今回の砦は地球規模ですごく大きい。

学校授業が再開できないなか、
一部の若者達が署名を集め、世の中を動かそうとしている。
彼らの道を応援することしかできないけれど、
有事に先導をきる若者が出てくると
頼もしさを感じる。

同時にほんの一部の情けない大人には悲しくなる。

『♪新たに熱い生命が始まる
明日がきたとき、そうさ明日が』

ジャン.バルジャンもジャベールも
ファンティーヌも エポリーヌも
マリウスもコゼットもガブローシュもひとつになって明日を信じて熱唱している。

 

そういえば、何年か前に、発表会の合奏でこの曲をアレンジして、
子供も大人も、みんなでひとつになって一緒に弾きました。

亡き父も、
『ああ、無情』という一切れのパンのために…という話があってな…。と、
小さな頃、話してくれたのを思い出します。

『豪華版 民衆の歌』
私は豪華ではない、単なる民衆の一人だけど、

私も一緒に歌おう!!

『我慢』できる強さ

お仕事自粛中で、はっきり言って『ヒマ』です。

お部屋で自粛中

ニュースで、中心地の人波は減っても、商店街や海など行楽地の人の多さ。
なぜ、我慢できないのだろう???と、不思議に思ってしまいます。
多くの命のために皆が我慢してるのに。

結局、
『我慢』って、昨日や今日、培われるものではないんだな、って。

少なくとも私の周りの、
小さな頃から芸事を習ってきて、
毎週毎週決まった時間にレッスンにいく子供時代。
習い事を諦めず、継続した中高校時代を過ごした友人達は、皆、必要最小限の外出にしています。
なぜ自粛しなきゃいけないのか理解しているから。
それに対する忍耐力があるから。
(これは芸事には限りませんが)

子供時代から習い事をしてきて、
必ずしも順風満帆にきたわけでもなく、
やめたくなったり、練習したくなかったり、叱られたり、
実技試験の前の日なんて、
『明日、学校が火事になればいいのに』…なんて、
ひどいことを、たぶん、みんな思ったと思います。
でも、何事もなく、無事に実技試験は行われるんですよねぇ。…これが…

みんな、
時には友達の誘いを断って、優先順位を決め、やらなきゃいけないことをやる。

意味のない我慢はしなくていいと思うのですが、
今は、意味のある我慢。

『我慢、忍耐』って、子供の頃からの積み重ねで、
大人になってから、それを得ようとしても、『時すでに遅し』

経済が回らなくなり苦しんでいる人。
危険と隣り合わせで命を救い続けている医療従事者。
救うのは、私達ひとりひとりの我慢。

我慢していても、必要な外出でウィルスを拾うことがあるかもしれません。
こんなことを言ってても、私の明日もどうなることやら。

『忍び耐えた』あとの、
数々の楽しい出来事を思い描きましょう。

きっと、その時の喜びは、
今、どこか遊びに行く喜び以上に、
もっと、当たり前だったことが当たり前ではないと心の底から感じ、
我慢した人ほど大きな喜びになるのでは。

TVから医療従事者へ向け、
銀座和光、服部時計店(母は未だにこの呼び方です)の
『命の鐘』が聞こえてきました。

ふと、今の朝ドラ、古関裕而さんの『長崎の鐘』が頭をよぎります。

兵庫県立芸術文化センター監督、指揮者の佐渡裕さんも、
「すみれの花咲く頃」の動画でみんなの心をひとつにしてくれています。

ヴァイオリンの街、イタリアクレモナでは、日本人ヴァイオリニストが、医療従事者へ向け、屋根の上で素敵な音色を奏でています。

映画『ニューシネマパラダイス』の美しい旋律と、鐘楼が浮かび上がる夕暮れのなか、生きる力を表すような真紅のドレスに、
勇気と癒しと祈りが、音の雫となって、クレモナの空気を浄化しているようでした。

個性に期待

令和2年になり、
1月に「コロナウィルス」という言葉を初めて聞き、何ヶ月か先に、まさか、このような事態になろうとは…。
1月に大阪梅田を訪れたとき、慣れないマスクを付けながらも、それほど危機感もなく、闊歩していました。

ここも梅田の中心です。

この非常事態に、私が一番しなくてはいけないことは、
「おうちで過ごそう」

となると、TVの視聴時間が長くなります。
普段あまり拝見することのない他県の知事さんもインプットされていきます。

それぞれの県の特色が違うのを、
「なるほど」と思いながら観ています。

その中でも賛同するのは、
独自のアイデアで、大阪知事と市長がタッグを組んで、早め早めの行動。
雨合羽までのアイデアが出るとは。

1838年、大阪船場に設立された蘭学、医学を学ぶ、緒方洪庵の『適塾』

塾生は、立身出世など求めず、純粋に学問を求めた若者が多く集まり、
教える者と教えられる者がお互い切磋琢磨していたという、
ある意味、受け身体制ではなく、現代に求める新しい学習では。
そして、物事のすべてに通ずる理解力や判断力を養ったそうです。
その結果、名だたる多くの優秀な弟子を輩出。

若い頃から、この適塾は、なにかが、違う。
個性的。商人の町である西の自由さ。と興味が湧いていました。

その流れが、ずーっと続いているのでしょうか。
純粋に、今、目の前にあることの優先順位を考え、何とかしなくては。と。

実際のところは可能かどうかわかりませんが、
大阪の医療がワンチームとなって、ワクチンを開発しようとしています。
(各自治体の医療従事者には頭が下がるばかりです。)

ワクチン無くして、この禍いは終息しないと思っておりますので、個人的には凄く期待しています。

緒方洪庵にも、あの世から弟子を引き連れて、後押ししてもらいたいものです。

いろいろなシガラミが邪魔をして、
本質、優先しなくてはいけないことが見えなくなる。
それでは、取り返しのつかないことになる。

個性的な意見、大胆な考え、先を見通す判断力。
それが、世の中のためであれば、各々の首長にはどんどん取り入れていってもらいたいものです。
本当に人々のためであれば、私達は納得できます。

ちなみに、大阪大学医学部出身の手塚治虫さんの曾祖父も、『適塾』出身。

漫画という違う分野で、医学を基盤に唯一無ニの個性を発揮され、多くの子供たちに夢を与えて下さった先駆者ですね。

そういえば、阪大が舞台の「白い巨塔」など、数々の社会問題を取り上げていた山崎豊子さんも大阪船場出身でした。

阪大近くを走る大阪モノレール

『感じるままに…』

人生初の行動自粛。

「100日後に死ぬワニ」
「桜と終雪」
「志村けんさん」

ワニの当たり前の日常が突然終わる。
外野の声もネットの中では多いですが、単純に、
なんて、何気ない一日一日が貴重なんだろう。

東京で外出自粛が出された休日。
大都市で、強制でもないのにそれが守られるのかしら???
と心配していたら、桜に積もる雪。
自宅に足を止め置くには、
なんて、機転のきく計らいをした天の神様。

子供の頃から笑わせてくれた志村けんさん。
幅広い世代に、笑いを届けた志村さんの生き様。
幅広い世代に、このウィルスの怖さを教えてくれた志村さんの死に様。
なんて、大きな使命を持った「変なおじさん」だったのだろう。

多くの他人のために自分の欲求を抑え、我慢して、耐えられる人が本当の強さ。

長い間耐えて、見事に咲く桜が散っても
まだまだ、私たちの本当の強さが試されるとき。
そうしてても、忍び寄るこのウィルスの怖さ。
耐えましょう。


必ず、そのあとには、また満開の花が咲くはず。
待ちましょう。

2020、憂い

以前、ブログで、この国の「民度」という言葉を使いました。

岐阜に住む私は、阪神大震災も東日本大震災も、実際の苦汁を味わったか…ということでは、否です。
ただただ、同じ日本国民として、一日も早い復興を祈るのみでした。

今回、突然の世界的なウィルス感染。(初動決断が早ければまた違う結果だったもしれません)

見えないものへの恐怖。
不確かな情報源への疑心と翻弄。
政治への不信。
今は暗いトンネルのなかの、どの地点なのか?
出口はどこなのか?

有事の際、心あたたまるエピソードの傍ら、必ず、わずかな心無いことから、憂えな出来事も起きます。

《この国の民度》

長い長い間、性善説を基盤に考えられてきた「決まり」や「想い」が、ここのところどうでしょう…?
「自分さえよければ…」
(亡き父が、この考え方を常に嘆いていました)

いろいろ、心無い、情けない報道を聞いても、
それでも、まだ、この国の民度を「高い」と信じていたい。
自分自身も襟を正しながら。

友人が、
マスクを求めて買い走るわけでもなく、早いうちから、余った布でマスクを作っていました。

『無いのであれば何とかしよう。』
まず、自分ができることから。
こういう考え方があっぱれだと尊敬しました。

今、大切な物資は、本当に必要とする現場へ。

世界が心ひとつで、
各々の専門分野は専門家を信じて、
この事態から早く脱し、
経済がまわるよう、
この見えないモノに立ち向かい、
早急な終息を願わずにはいられません。
今こそ地球ONE TEAMで。

…母が洋裁のプロだったため、逆に、私はその道は全くで、私が作るとチグハグな縫い目のマスクになるでしょう。
…今回の政治的対策と同じように。

『令和始めの、終わり』(動画あり)

…光陰矢の如し…
元号も変わり、12月に入ってからは、更にあっという間の日々でした。

12月のスケジュールをこなすのに体力が続くかしら?と
少々不安を覚える年齢になりましたので(笑)
まず、癒しチャージとして、
12/9、梅田芸術劇場で上演されている、もうひとつの『オペラ座の怪人』…『ファントム』を観劇。


ファントム役の城田優演出で、開演前からお客様を楽しませる面白い演出。
お客様目線の工夫はとても勉強にもなりました。
『オペラ座の怪人」とは違い、ファントムの生い立ち、心情が描かれていて、泣けること間違いなし!
観ておいて良かった…。

…さて、12月のこれからは怒涛のスケジュールと覚悟し、

まず、高校の【卒業演奏会】


サラマンカホールにて

三年生全員が、ソロ演奏を披露します。
私の生徒も三年間の成果を、堂々と弾ききってくれました。
合奏はオペラ『アイーダ』より「凱旋行進曲」
合唱も入り、副科の弦の皆さんもよく頑張ったと拍手です。

クリスマスパーティーでの
【クインテット】
旧知のメンバーと、わずかな時間ではありますが、やはり、アンサンブルは楽しいなぁ…と。
お客様が喜んでいただけるのが一番嬉しい。

そして教室の【発表会】
毎回、本当にご家庭でのご協力もあり、ソロ曲は生徒の皆さん、よく頑張りました!!
幼稚園の生徒さんのソロ曲といっても1.2分で終わってしまう曲がほとんどです。
もう少しの間、舞台に上げてあげたい…という気持ちから、
『小さなヴァイオリストたちの合奏』として、
幼稚園+小学生の生徒さんで「きらきら星〜ちょうちょ」のメロディーを、高校生大学生が2ndパートを弾き、合奏を楽しみつつ、舞台に上がってもらえればと考えました。

 

全体合奏も今年は、前述の
『ファントム』より
「you are music〜home」
『オペラ座の怪人』が有名なので、あまり知られていないかもしれませんが、とても素敵な曲です。
2部パートに編曲し、また幼稚園児でも弾けれるようなパートも入れ、ハーモニーを大切に、自画自賛になりますが、綺麗な曲に仕上がったのではないかと思います。

発表会の次の日は、毎年恒例の
【刈谷、子供のためのヴァイオリンコンクール】
エントリーは、まだ幼い年齢の生徒さんですが、よく二日続けて舞台に立った…ということを、まず褒めたいと思います。
私が言うのも手前味噌ですが、素晴らしい演奏を披露してくれました。
銀賞をいただきましたが、私の中では、間違いなく特別賞です。

発表会、コンクールと生徒の皆さん、本当に、お疲れ様でした!

風邪が蔓延するなか、体調は大丈夫かしら?と生徒も私自身も心配でしたが、
まず、無事に、生徒全員が舞台に立てたことが、何より。
私も、このスケジュールをこなせたことに安堵と感謝しかありません。

「スケジュールをこなす」…
あまり好きな言葉ではありませんが、
ひとつひとつのスケジュールをこなすには、
それまでの構想と工夫と準備とギリギリまでの努力があっての「スケジュールをこなす」です。

【準備無くして、事は始まりません】

少なからず、生徒さん達は、年齢の上下に関わらず、学べたのではないかと思っております。

そして何より、健康で、努力でき、臨めること。
これが一番大切で、有り難いことではないかと、「悟り」のような境地にいます(笑)

さて、少し身体と脳を休めてから、令和二年の「スケジュールをこなせる」よう、準備に取りかかりたいと思います。

私に関わって下さる全ての皆様に感謝の心を込めまして…
この一年ありがとうございました。

Violinist.《Yurina.Arai》

令和1年.11月17日。
荒井優利奈さんのリサイタル
1部、2部を聴かせていただきました。

曲目を変えての2部公演。
北海道〜岐阜〜東京とウィーンから一時帰国してのリサイタルです。

プログラムの殆どが1.2ヵ月前から練習し始めた…とのことですが、そんなこと微塵も見せず、見事な演奏でした。

♪モーツァルトはモーツァルトらしく、
♪ブラームスはブラームスらしく、
♪G線の調弦をFに合わせるイザイ、
♪クライスラーも、さすが、現ウィーン住民らしく、暗黙の揺らぎや軽やかさ。

この日のピアニストは優利奈さんの同級生「リード希亜奈」さん。
2部のみ、ピアノソロ曲がありました。

♪ラヴェル「ラ ヴァルス」
♪カプースチン「変奏曲」

カプースチンは初めて聴きました。
Jassの要素が入り、かなりの難曲であろうと想像できますが、
バイタリティ溢れエネルギッシュで、それでもって、きっちり整理された感があり、
興味深く、ソロピアノに引き込まれていました。
また、優利奈さん同様、
人柄の良さが笑顔と共に滲み出ていて、
この日は、質の高い喜びと温かな気持ちで満たされていました。
お天気も応援してくれているのか、とても暖かな昼下がり。

ウィーン秋限定のマロンチョコ。
定番のウィーンのチョコレートは今までも、いろいろ食してきましたが、これは美味しい!!!
…《なぜか、ふと、映画「第三の男」の並木道が頭をよぎりました》
ウィーンの季節のモノを…という、そういう心遣いもまた嬉しい。

次回
令和3年3月3日
サンサーンス協奏曲3番を
名古屋フィルハーモニー交響楽団と競演。
(冗談のような本当の企画です)

まだまだ研鑽のため、ウィーンで勉強中ですが、
子供の頃を知っているから…
という贔屓目を捨てても、
広く皆さんに知っていただきたい、
すでに素晴らしい、更に成長を遂げるであろう、

Violinist 《Yurina.Arai》

が、誕生していると確信いたしました。

🎵モーツァルトくん🎵

今年も我が高校は、無事、プラハ〜ザルツブルク〜ウィーンの修学旅行を終えることができました。

以前、ウィーンを訪れたとき、このモーツァルトくんに一目惚れ❤️


たくさんのステーショナリーグッズを買って、
そろそろ便箋が無くなりそうなので、おとなげなくも、生徒に買ってきてもらうようお願いしました。


便箋って、人様に届くもので手元には残らないのに、皆様に喜んでいただけたらという思いと、自分の個性を発信することなので、なぜか凝ってしまいます。

音楽も自分の個性を乗せ、人様にお届けして喜んでいただけたとき、何かふんわりした温かいものに包まれたような嬉しさを感じます。

人に発信していくとき、「このようにしたら喜ばれるかしら」と、考えるのも楽しみのひとつですよね。

成長過程で『始まりはモーツァルト、行き着くところもモーツァルト』

モーツァルトの音楽には、演奏の面でやってはいけないタブーや約束事があり、身体の筋肉の使い方が、、、
…結局のところモーツァルトは難しい。

天上の音楽のように美しくて軽やか。でも、突然ビックリするようなフォルテッシモ
…やっぱり難しい。

お調子者で不真面目(会ったことないので知りませんが)。
でも、天からのギフトとして、稀なる才能を与えられた唯一無二のモーツァルト。

モーツァルトが石畳みの道を馬車で揺られた行程を、生徒たちは旅しました。

『便箋、買えました!』とザルツブルクの生徒からLINEがきて、
再び、手元にやってきた🎵モーツァルトくん🎵

SNSの時代、
さて、この趣味に付き合ってくれる誰にお便りを出そうか?と。

生涯、馬車でヨーロッパを飛び回っていたモーツァルト。

この🎵モーツァルトくん🎵も、これから、あちこち飛び回ります。

懐古〜グラッペリ。グランドホテル。

ちょっとクラッシック音楽に疲れて…。

ふと、昔集めた、
ジャズバイオリンの巨匠
「ステファン グラッペリ」のCDを引っ張り出してみた。

1997年に89歳で天に召されているが、
晩年もライブを続け、テレビ出演もし、切なくもあり温かな音色と、軽快なリズムでスウィング。
かなり高齢なのに見事によく動く指をじーっと見ていたものだった。

クラッシックバイオリンからしたら、決して正しい持ち方ではないけれど、楽器がグラッペリの身体の一部に同化して、
なんて楽しげに、お洒落に、粋な音楽を奏でるんだろうと、
グラッペリお爺ちゃんにクギづけだった。

ガーシュインの曲も、グラッペリの手にかかれば、
ニューヨークではなく、パリのエスプリに。

映画「カサブランカ」の「アズ タイム ゴーズ バイ」の最後に一瞬「ラ マルセイエーズ」が隠れてて、これまたお茶目なアレンジ。

20世期を生き抜いた素晴らしいジャズバイオリニスト。

そして、昔の映画、ベルリンを舞台にした「グランドホテル」をミュージカルにしたブロードウェイ作品。

グランドホテルという箱の中で、様々な人間模様が同時に繰り広げられる。
喜びも哀しみも、身分の違いも、グランドホテルの中を行き交う。
それでも最後は、何事も無かったかのようにいつもと同じ朝を迎え、今、生きているよろこびを叫ぶ。

1991年、ブロードウェイミュージカルが来日した際、何気に名鉄ホールに足を運び、良い意味でショックを受けた作品。
鬼才「トミー チューン」演出。
赤椅子だけで、グランドホテル内の場面が転換。
1930年代の古き良きヨーロッパが舞台なのに、その香りを残しつつ、チャールストンあり…わずかにアメリカを思わせる。
私の中では、いまだに、この作品以上好きなミュージカルは現れず。
楽曲もどこか不思議で大人の雰囲気。
「ファントム」の作曲家、モーリー イェストンの作。

『ジャズをパリのエスプリで奏でるグラッペリ。』
『ベルリン舞台なのに禁酒法時代のアメリカを匂わせる。』

…なんだか、粋で上質で、コニャック色の雰囲気…とっても素敵。

2017-2024 岩﨑バイオリン教室