🇩🇪朝枝信彦先生🇩🇪

🎵2018.5.26、
ドイツ、マンハイム国立歌劇場元コンサートマスターを19年間務めていらした朝枝信彦先生のレッスンを、生徒3名、受講させていただきました。
数年前から何度目になるでしょうか…。

毎回、先生のレッスン、アットホームな中での音楽に関わる様々なお話は一言たりとも聞き逃すまい、と、細胞レベルで集中です。

クロイツェルは必ずカール フレッシュ版

バイオリンを学ぶ者が必ず通るクロイツェル、ローデ、ドントのエチュード。
歴史的にも何故、それが大切なのか…。
バイオリン音楽の成り立ちと共に、正統派の大切さ、師から弟子へ脈々と受け継がれる太い幹の部分の正しい解釈、奏法、音楽性。

先生の中には、どれだけの宝箱が詰まっているのだろう…と思われるくらいの豊富な知識に、私達の眼がその宝物にも負けないくらい、キラキラ輝き始め、次は何の宝が飛び出すのか…と、いつも興味津々です。

「僕はウソはつかないよ」と明るく笑いながら仰る先生。
音楽に正直に向き合い、音楽に対する筋の通った寄り添い方。
正統派芸術のためには、自らを譲らない媚びない姿勢は「敬服」です。

先生の話される声色の落ちつき、穏やかさ、強さ、お話の構築は、まさにドイツ音楽を彷彿させます。

俗世間の喜びとは天と地ほど次元の違う、充実感で満ち溢れた至福の一日。
求める側が貪欲であれば、好奇心が更に進み、質の高い幸福感でお腹いっぱいになることは間違いありません。

先生!ありがとうございました。
セッティングして下さった方にも感謝です🌹

先生と生徒

先生と

…徒然なるままに…2017

🎵今年は高校音楽科時代の友人、大学の同期、多くの古い友人達と会う機会がありました。

🎵感じることは、同じ目標を目指していた仲間は、個性は色とりどりとはいえ、「大切と思えるもの」「美しいと思えるもの」「何に重きを置くか」etc…根底に同じ価値観を持つ者同士。
そんな貴重な仲間と出逢えたことが、何より、人生の宝である。ということです。

🎹大学は、その当時、ピアノ科、弦楽器科合わせ定員30名のため、ヴァイオリン科は6名。
ヴァイオリンという楽器を通して出逢えた友人達とは、今でも、様々な話題で、時を過ごします。

🎻17世紀あたりからイタリアのクレモナで、卓越した職人達によりヴァイオリンが確立され、現在でもその職人達のヴァイオリンは、人々を魅了し続けています。
クレモナの街にはポー川が流れ、その気候が、ヴァイオリン作りに適していたとのこと。
ポー川の源流はアルプス山脈。

🇮🇹北イタリア、コモ湖を訪れたとき、目の前に立ちはだかる崇高で雄々しいアルプス、澄んだ空気、コモ湖の穏やかな水面、歴史に名を残す人々の豪華だけれども落ち着いた佇まいの別荘。

時間を忘れてしまいそうな空間のコモ湖はまるで絵画のようでした。

モコ湖

モコ湖

有難いことに、芸術の街ミラノへは、それほど遠くなく、オンオフが使い分けられる、程よい距離。
この湖水地方から流れ出るポー川の恵みにより、ヴァイオリンは育まれてきました。

ミラノ・スカラ座
ミラノ・スカラ座

🇯🇵20世紀、両親のおかげで子供の頃からヴァイオリンに携わり、偶然なのか必然なのか、ヴァイオリンを通して出逢った大切な仲間達。
各々、人生は様々ですが、時を経て21世紀になっても同じものに共感できる。尊敬できる。語ることができる。

そんな「友」という素晴らしい宝物を得たことを、私は確信していますし、有難く思います。

🔰an der schönen blauen donau

🎼音楽科、最後の合奏授業、

12/9.卒業演奏会にシュトラウスの「美しく青きドナウ」を合奏しました。
音楽科の修学旅行はプラハ、ザルツブルク、ウィーン。
そして、12月中旬、これから受験に向かう3年生が混じっての最後の合奏授業。
最後の最後に、予定外で突発的に、全員各々好きな場所に立ち、指揮無し、コンミスを中心に円形となり、まるでウィーンの街角で自由に奏でるように、最後のドナウを演奏しました。
普段、「ああしなさい!こうしなさい!」と指示する側の私達が、一聴衆となって、彼等の演奏を楽しみました。
若々しく、解放感のある生き生きとしたドナウは、思わず踊りだしたくなるような感覚に陥り、これぞ、至福の時。
終止音と共にbravo!

響きの素晴らしいホールで、緊張感のある演奏を聴くのも素敵ですが、慣れ親しんだ学校の教室で、この先二度と組むことのないメンバー、そしてこのメンバーで弾く最後の曲…という、想いのこもった演奏は、また格別です。

多くの練習時間をかけても、音楽として現れるのは一瞬。まさに「泡沫」。

瞬間芸術の貴さと美しさと儚さと。

「ドナウ川」は恋をしていると「青く」見える…と、昔、ウィーンで教えられたことがあります。
10代の彼等には、きっと青く見えることでしょう。
彼等の「ドナウ」は、まさに「美しく、若々しく、初々しい、青きドナウ」…でした。

🇱🇹命に命を繋いだ6000枚のビザ

岐阜が誇る…日本が誇る「杉原千畝」氏。
リトアニア、カウナスの領事館に赴任中、外務省の命令に反して、人道的な立場から、6000枚以上のビザを発行し、多くのユダヤ人を助けた史実は、今やドラマ等でも取り上げられ、周知のことと思います。
そのリトアニアで、2017年9月下旬、荒井優利奈さんがリトアニア国立フィルハーモニー管弦楽団と、ブルッフのヴァイオリンコンチェルトをグァルネリ使用で演奏しました。
また、大使館主催の杉原ウィークには、招かれ、演奏したそうです。

 

杉原千畝氏の一枚一枚書いたビザが、ひとりの人間を救い、そこから枝分かれし、多くの子孫に命が繋がれている。
あの軍国主義の時代、自ら命の危険をも感じながら、何が正しいことか…自分の意志に従った杉原氏の行動は「尊敬」という簡単な言葉では言い表せません。

音楽も、作曲家の手を離れてから、多くの演奏家の手を経て、現代の私達は耳にすることができます。
演奏家がいてこそ、300年前の音楽でも、現在聴くことができます。

♪繋いでいくことの大切さ。
♪本物だけが、時を経ても残っていく。
真実だと思います。

荒井優利奈さんが、「ハイフェッツの故郷」、「杉原千畝氏が自らの意志で為すべきことを成した地」、リトアニアで栄誉を戴いたことに、これからの彼女の人生、どのような縁があるのか楽しみです。

ちなみに…
杉原氏1900年1月1日生🇯🇵
ハイフェッツ1901年2月2日生🇱🇹

NHK FMからの調べ♪

今年に入り、ハイフェッツ国際コンクール、プラハの春国際コンクールで栄誉に輝いた荒井優利奈さんの演奏が、NHK FM「リサイタル ノヴァ」で流れます。
9月17日(日)20:20〜20:55
9月22日(金)9:20〜9:55(再放送)

🎵エルガー 「気まぐれな女」
🎵シマノフスキー 「神話」より 「ア
ルトゥーザの泉」
🎵シューマン 「幻想小曲集」
🎵ポンセ 「エストレリータ」

使用楽器はピエトロ グァルネリ(1721)

静寂な空間で、美しい音楽と向き合うひととき。なんとも、贅沢な時間です。

荒井さんは、益々の研鑽を積むためヨーロッパへと発ちました。
いろいろな経験を積んで、また素晴らしい音楽を提供してくれることでしょう。
心に残るバイオリニストに成長されることを願って止みません。

🇭🇺リスト音楽院🇭🇺

2017.7/31〜8/5の期間、リスト音楽院の先生方による公開レッスンがありました。ピアノ、チェロ、バイオリン各々、別場所にてのレッスン。
私の生徒も受講させていただきました。
この短い期間で3回のレッスン。
最初のレッスンでアドバイス受けたことを次のレッスンまでに何とか少しでも直したい…との思いで、毎日必死だったと思います。
いつもは一週間に一度のレッスンで、多少余裕はありますが、今回はとにかく時間がありません。
凝縮された期間のため、密度の濃い練習に自ら挑んで過ごしていた…というのが、3回目のレッスンを聴講したとき、ヒシと感じました。
また、ひとつ良い経験をさせていただけたと思います。

プラハ音楽院、リスト音楽院の先生方のレッスンを受けられる…岐阜在住の良さと有り難さを感じた夏休みの始まりでした。
関係者の皆様、お世話になりありがとうございます。

プラハの春

「プラハの春」といっても20世紀の民主化のお話ではなく、戦後1947年から始まった音楽の国際コンクールです。
2月にリトアニア、ハイフェッツ国際コンクールで1位に輝いた荒井優利奈さんが、その「プラハの春国際コンクール」で2位をいただきました。


芸大の師である玉井先生が25年前に1位を獲得してから四半世紀後に、弟子の荒井さんが栄誉をいただきました。
日本人として、誇らしいことです。
今年に入り、バルト三国〜中欧に彼女の音色が響いたかと思うと、美しい景色と重なって感動を覚えざるを得ません。

春のプラハ…以前訪れたとき、リラの花が街中に彩りを与えていました。宝石のようなプラハの街並みに芳しいほどのリラの花々。
ひとつひとつの花は可憐ですが、樹々となると圧倒されるものがあり、それなのに、あの品の良い淡い色彩のせいか、圧倒されながらも嫌味がない…

コンクール設立からちょうど70年。
激動の歴史があるプラハの地で、毎年咲くリラの花のように、この栄誉は、間違いなく足跡を残し、歴史に刻まれることでしょう。

 

本選リハーサル
ドボルザークホール

公開レッスン参加

2017.3/19〜3/21
岐阜市サラマンカホールに於いて、プラハ音楽院教授、ダナ ヴラホヴァ先生の公開レッスンに、生徒2名が、受講させていただきました。
初めて、欧州の先生からレッスンを受け、たくさんの刺激を受けたことと思います。
バイオリンの技術を上げるための大切な基礎的なこと、もちろん音楽性も教えていただきましたが、何より「もっとバイオリンが上手になりたい!、もっと練習しなくては!」と、意識が変わったのが、私としてはとても嬉しいことでした。
10代のうちに良い刺激を受け、ひとつ殻を破ること、大きな経験をさせていただき、決して無くなることのない、貴重な財産を生徒達は得たと思っております。
また、地道に頑張ってくれることでしょう。
私の力の出来る限りで応援したいと思います。

ヤッシャ ハイフェッツ

2017.2.21

昔の生徒さん、荒井優利奈さん(東京芸大)が、リトアニア、ハイフェッツ国際コンクールで1位を獲得いたしました。ファイナルにはコンクールの委員長、ギドン クレーメルも審査に加わったそうです。

芯の強い、大胆な演奏でありながら、流麗で気品溢れる演奏には、時間を忘れそうになります。

「もっと聴いていたい…」と思わせてくれる演奏。

聴衆が、一番望むことではないでしょうか🎶

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2017年発表会

2017年、1月29日、岐阜市メディアコスモス、みんなのホールに於いて発表会を行いました。
幼稚園児から大学生まで、それぞれの曲を精一杯演奏してくれました。
ソロ曲はソナタ、協奏曲等、クラッシック。
全員合奏はミュージカル「エリザベート」より、バイオリンパート2声に編曲し、演奏いたしました。
ソロでは各々の個性を、合奏では、協調性を、この機会に学んでくれたことだと思います。
無事に発表会が終わりましたこと、関係して下さった皆様に感謝です。

2017-2024 岩﨑バイオリン教室